要旨:日本的経営は第二次世界大戦後から20世紀末から21世紀初めにかけて世界に注目されてきた。日本企業の競争力の源泉は、「日本的経営」さらに日本型企業文化にあると考えられている。日本の会社においては社員と会社の関係は雇用関係より肉親のようにとらえられる。
なぜ日本の企業では、企業構成員と企業経営側の関係が円滑的に進められるのか。日本的な労使関係は他の国と比べてどこが違うなのか。その労使関係からみた企業文化の特徴は何であろうか。
本論文ではそれらの問題意識を持ちながら、労使関係という視点から日本の企業文化について分析してみたい。具体的では企業文化と労使関係の先行研究をそれぞれに概観し、労使関係からみた企業文化を企業側・職員側の2点から分析する。さらに中国企業の企業文化を論じたうえ、日本の企業文化から得られたものを参考として提示する。
本論文の結論として、まず従来の日本的経営は時代の流れに適応するため、変わりつつあることがわかった。そして、日本企業の労使関係が先進国において最も理想的で、そこから労働争議を解決する日本の労働組合の役割が極めて大きいことがわかった。また、日本の企業側では構成員である「人」を重視し、集団意識と団結力をもって競争力を高めている。一方職員側では企業を家族と見なし、企業に忠誠心を示しながら、服従的であることがうかがえる。最後に、中国企業に与えられる参考点として、企業文化の構築と創造に十分に重視する必要があることと、企業は真の「人本位」をつくることが重要かつ不可欠であることを提示した。
キーワード:日本的経営、企業文化、労使関係
摘要:在20世纪末21世纪初日本式经营模式就受到世界各方的关注和青睐。尤其是在20世纪90年代的日本,以不可思议的速度崛起在世界之林。以其强有力的国际竞争力源源不断地蚕食在世界市场上的经济利益。这就是被称之为“日本式的经营模式”。在这种模式下,日本的公司和职员之间的关系相较于雇佣关系更像是家庭中亲属的关系。在这种家族关系下衍生出来的集团意识应该就是促使日本从一个废墟的国度向着繁荣昌盛迈进的重要原因之一。
为何在日本公司中,公司职员和公司的关系如此和睦,难道是因为日本式的劳资关系同其他国家不同吗?从日本劳资关系中体现出来的日本企业文化特征有哪些?
所以,笔者带着这些问题,以劳资关系为出发点来了解和分析日本企业文化。具体是首先进行企业文化和劳资关系的先行研究。其次分别从企业,职员这两点来分析从劳资关系中体现出来的企业文化。最后,对中国企业文化的了解下,参考并学习日本企业文化中的优点。
从中可知,首先,日本式经营战略的与时俱进.其次,日本企业中的劳资关系在发达国家中可以说是最理想的,究其原因,其一是日本劳动公会在解决劳资争议中起到积极作用.其二是日本企业注重“人”的发展,凝聚集团意识和团结力强化企业竞争力;另一方面从职员角度可以了解到他们视企业为家族,在对企业忠诚心的指示下,服从并服务于企 业这个大家族。最后,提出对中国企业的建议是:需要充分重视构造和创造企业文化这一点,并且企业要落实“以人为本”这一理念。
关键词:日本式经营模式,企业文化,劳资关系