序論
日本語の中で、敬語は重要な地位を占めている。日本は“上下”と“内外”という意識が強い社会である。だから、日本の社会における敬語の使い方が広がて来た。そして、かなり整っているシステムを持っている。敬語の使い方に関する本はいろいろ書かれているが、長尾高明の『敬語の常識』や徐一平の『敬語』では、ほとんど一般的な敬語の使い方が紹介されており、職場における敬語の使い方に関する研究はすくない。どうすれば、職場における敬語をうまく使えるのか。本稿では一般敬語の使い方を踏まえて職場敬語の使い方を考察する。敬語表現にはいろいろあるが、それを考察するには、その使う場面をすべて取り上げて考察するわけにはいかないため、その場面を職場における敬語表現にしぼって、敬語の使い方を考察することにする。規則がいろいろまとめられているが、実際に使う時、まったくその規則に沿って使っているのか、それとも例外もあるのかを考察する。まず、一般的な敬語の使い方を考察する。それからそれぞれの場面に分けて職場における敬語の使い方を考察する。