要 旨:外来語は日本語の中で漢語と和語に比べたら数が少ないけれど、重要な地位を占めていると言っても過言ではないだろう。外来語はどのように生まれたか、また日本人はどういう心理で外来語を積極的に受け入れているか。これは外来語を研究する上で大前提の問題だと思われる。多くの分野で外来語がずいぶん活躍している。とくにほかの言葉に換えられない専門語は日常語の世界へ浸透していくことによって外来語の重要さが注目を浴びざるを得ないのだ。それに外来語の普及率と理解度がマスコミでの外来語の使用とマスコミ自体の影響力によって高くなった。それに反して外来語への抑制を呼び掛ける声も高くなった。
外来語には長所と短所がある。また、外来語について批判的と支持的な意見が分かれる。日本人は外来語を過度に使うというのは日本人の権威好みの性格によることだ。外来語の多少はその民族の好奇心の強弱によるという。そのために外来語を研究するのは言語学に限るのではなくて日本民族の特徴にかかわることだ。
キーワード:外来語;専門語;マスコミ;長所;短所