要旨:日本の文化は「恥の文化」と呼ばれている。これはアメリカの人類学者ルーズ・ベネディクトによって提出された観点である。日本国内では、言うまでもなく、古代から今日までその文化基盤もある。この「恥の文化」は、日本の社会生活の各方面に現れ、日本語の諺にも見られる。諺の理解を深めることを通じて、日本の「恥の文化」への理解をさらに深められる。本論文は諺と「恥の文化」を結ぶ視点から、まずは、諺と「恥の文化」の概念を把握し、両者の密接な関係を見つける。それから、諺を整理し分析することによって、日本は「恥の文化」を持つ民族だということを論じる。その後、日本の社会生活の中にある「恥の文化」の具体的な影響を分析する。本論文は上記の点を整理することにより、日本人の考え方と生き方を分析したいと思う。
キーワード:諺;恥の文化;集団一致;報復;自殺
目次
謝辞
要旨
中文摘要
1 はじめに-1
1.1 研究の目的と意義-1
1.2 先行研究-2
2 諺と「恥の文化」-3
2.1 諺の概念-3
2.2 「恥の文化」の概念-3
2.3 諺と「恥の文化」の関係-4
3 「恥」と関係のある諺-5
3.1 「恥」を含む諺-5
3.2 他の「恥の文化」を表す諺-6
4 恥をかかないための表現-8
4.1 周りへの気配り-8
4.2 集団への協調-8
5 恥をかいた後の表現-10
5.1 報復-10
5.2 自殺-10
6 まとめ-11
参考文献