要旨:今の世界では人口の流動が激しく、多文化共生は時代の流れでもある。私の知っている日本社会は排他性が強いが、一方、在日華人・華僑が引き続き増加しておる。親は中国人で、自分は日本で生まれ育てられた子たちが、この多文化の中で、どのように自分の祖先の文化を受け止め、継承していくのだろうか。
本論文では、在日の華人・華僑の教育一つの例——五校の中華学校の教育を事例として、研究を行う。日本における中華学校の発展の歴史を振り返り、五校の中華学校を紹介する。そして、1952年に分裂した2つの横浜の中華学校に重点を置き、二つの学校の三ヶ国語教育状況を比較し、分析する。図表で横浜の中華学校の在日の第二世・三世華人・華僑の言語教育の変化を表すとともに、その変化をもたらした要因を分析した。最後には中華学校が全日本ないし中日文化交流にもたらした影響を客観的に分析すると同時に、華僑学校が存在している各問題を指摘する。
本論文では中華学校への研究を通じて、日本の多文化のもとでの共生状況、及び少数団がどのように自分の民族文化を維持し、受け継ぐのかを探求しようとしている。多文化の衝突する背景のもとで、第二世・三世華人・華僑はどのようにこれらの衝撃に面し、どんな変化を遂げたのかを考察する。
キーワード: 日本の中華学校;多文化;在日華人・華僑
目次
中文摘要
要旨
第1章 はじめに-1
1.1問題の提起-1
1.2日本における中華学校についての先行研究-1
1.3本研究の観点-1
第2章 二つの横浜中華学校の比較-3
2.1横浜中華学校の成立-3
2.11横浜中華学院-3
2.12横浜山手中華学校-3
2.2言語教育において-4
2.21中国語について-4
2.22英語について-5
2.23三ヶ国教育について-6
第3章 中華学校が文化継承への影響及び抱えている各問題-7
3.1中華学校が文化継承への影響-7
3.2中華学校が抱えている各問題-7
第4章 おわりに-9
参考文献-10
謝 辞-11