要旨
日本は、伝統文化の歴史的な慣性が非常に大きな国家である。かつて日本の封建的な思想は根強く、「男尊女卑、男権至上」の理念が広く認められた。それにより、「女性は家で家事・育児をすべき」ということが日本の伝統的な家族観となった。しかし、時間の流れとともに社会構造も変わり、戦後、日本における女性の社会的地位も変わってきた。女性解放運動が世界各国に及び、日本における数多くの女性は家を出、高いレベルの教育を受けはじめた。男女雇用機会均等法など法律の頒布により、女性は社会進出するとともに、ついに女性の家族観と婚姻観、参政意識と権利意識も変化してきた。とは言っても、日本女性の社会的地位は他の先進国に比べ、「女性の社会進出」問題は依然として厳しい情況にある。また、女性の自立意識も低いと言える。
本論ではまず日本における女性の社会的地位の現状を考察し、戦後日本における女性の社会的地位の向上の原因を分析する。そして、国際的視覚から日本女性の社会的地位と問題点を追究し、更に日本女性の自立意識について探究する。
キーワード:社会地位 社会進出 影響要素 自立意識
目次
要旨
中文摘要
1.はじめに-1
2. 先行研究-2
3. 社会進出からみる日本女性の社会的地位の変化-4
3.1各分野で活躍している日本女性-4
3.2女性社会進出の現状-4
3.2.1 就職勤続のにおける難しさ-4
3.2.2男女の賃金格差-5
4. 戦後日本女性の社会的地位への影響要素-6
4.1外的要素について-6
4.1.1.女性の権利保護政策と法規-6
4.1.2.生活様式の変化-6
4.2内的要素について-7
4.2.1婚姻観と家族観の変化-7
4.2.2教育意識と参政の意識の変化-7
5. 国際的視点から見る日本の女性の社会地位-9
5.1欧米と比較して見る日本女性の社会地位についての問題点-9
5.2女権先進国フランスとの比較から見る女性の自立意識-10
6. おわりに-12
参考文献-13