要旨
20世紀70年代末、日本は工業社会から消費社会の転換になり、80年代の経済の真っ盛りの時期を迎えている。時代の転換に直面し、村上春樹は、これが個人に大きな抑制や侵害性がある時代であると述べている。この時代は「高度成長のポスト資本主義社会」と呼ばれている。村上の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』はポスト資本主義社会の中に人の心の傷と傷を修復する過程を叙述する長編小説である。筆者は主に共同体意識の成因、影響から小説の共同体意識を究明したいと思う。
キーワード:ポストモダニズム; 孤独; 共同体意識
目次
要旨
中文摘要
1.はじめに-3
1.1共同体意識とは-3
1.2先行研究-4
1.2.1共同体意識についての研究-4
1.2.2共同体意識研究のほか-5
2.「共同体意識」の成因-5
2.1「共同体意識」の背景――ポストモダニズム-6
2.2グループの五人の性格-6
2.3周りから影響されていた多崎-7
2.3.1家庭から影響されていた多崎-7
2.3.2グルップに表現している多崎-8
3「共同体意識」の影響-9
3.1親密と治癒-9
3.2嫉妬と蟠り-9
3.3小説の結局-9
4. おわりに-11
注釈-11
参考文献-12
致谢13