要旨:「パラサイト・シングル」とは学卒後、親と同居し、基礎的生活条件を親に依存している未婚者を指す造語である。この言葉は1999年10月に出版された山田昌弘教授が「パラサイト・シングル」という本で造った言葉である。総務省の「国勢調査」 (2000)では、25~34 歳で未婚の成人が親と同居している割合は全国で 32.5%であることを挙げている。パラサイト・シングルは親と同居し、親が食費、光熱費、住居費などを支払い、節約できた分を「趣味・娯楽」 「本・CD・DVD」 「ゲーム」 「スポーツ用品・活動/アウトドア用品・活動」 などに使う。そして 、経済的な方面のみならず 、炊事、洗濯、掃除などの家事労働は専業主婦の母親に依存する。晩婚化、未婚化、少子化という日本の深刻な社会問題の元凶として衆目を集めた。これまでパラサイト・シングルについての研究成果が数多く蓄積されている。筆者はパラサイト・シングルの定義・原因・現状などを分析したうえで、社会学、経済学等の原理で社会・家庭・経済といった新しい角度から日本のパラサイト・シングルおよび関連する問題について考察してみた。また、社会、家庭、他の関係機関、地域の人々がそれぞれの立場で協力して、パラサイト・シングルが困難を乗り越えるのを手助けする必要があると思う。そうすれば、パラサイト・シングルを減らすことに役に立つと思う。
キーワード:日本 ;ル;原因;対策
目次
要旨
中文摘要
はじめに.1
第一章パラサイト ·シングル問題の現状 2
1.1パラサイト ·シングルの定義2
1.2パラサイト ·シングルの現状2
1.3パラサイト ·シングルの特徴3
1.3.1年収は低い3
1.3.2今を楽しむために貯金する4
1.3.3遊び・趣味を最重視4
第二章 パラサイト ·シングルの多発する原因5
2.1経済能力の影響5
2.1.1若者を取り巻く雇用環境の悪化5
2.1.2世代間の経済格差の問題 .5
2.1.3若者が一人暮らしを始める時のコストが高い .5
2.2家庭の事情の影響5
2.2.1「子供中心」の親子関係 5
2.2.2親に介護が必要6
2.2.3結婚の難しさ.6
2.3社会環境の変化.8
2.3.1競争の激しさ.8
2.3.2社会観念の変化.8
第三章パラサイト ·シングルの影響および対策10
3.1影響.10
3.1.1少子化問題の厳しさ10
3.1.2消費の抑制.10
3.1.3親が生活への不安.11
3.2パラサト ·シングルへの対策. .12
3.2.1政府の政策の支持.12
3.2.2社会各界の就労支援.12
3.2.3家庭の役割.12
おわりに14
謝 辞15
参考文献16