要旨:日本では生産年齢人口の減少およびその高齢化になる一方、従来型の雇用システムは様々な問題が新たに出てくるようになった。そこで、本論文は日本の雇用問題について調べ、少子高齢化が日本の雇用システムに与える影響を考察し、その課題に対する企業の対策を参考しながら持続可能な人材活用雇用システムのための多様な働き方を探ってみた。
本論文は3つの部分から構成される。第一章では日本少子高齢化の現状と原因を明らかにした。第二章では少子高齢化による日本の雇用システムへの影響を考察した。第三章では、そうした影響を改善するため、企業の対策を参考しながら、筆者なりに実行可能な対策を考えた。
その結果、少子高齢化がもたらした雇用システムへの影響には、労働市場の変化、高齢者継続雇用制度の変容、正社員の減少と非正社員の急増という三点が主な問題点であることが分かった。それに対して、女性、高齢者の活用を進める対策を提出した。また、勤続年数の長い社員には能力給を多めに加算すべきとより合理なバランスのとった賃金体系の見直しを提案した。さらに、労働時間・雇用形態・労働環境などにおいてより柔軟な持続可能な多様な働き方を唱えた。
キーワード:少子高齢化、雇用システム、活用、賃金体系、多様な働き方
目次
要旨
中文摘要
はじめに-1
第一章 少子高齢化社会について-1
1.1少子高齢化の現状-2
1.2少子高齢化の原因-3
第二章 雇用システムへの影響-4
2.1就労人口の年齢構成の変化-4
2.2高齢者継続雇用制度の変容-5
2.3正社員の減少と非正規社員の急増-6
第三章 雇用システムへの対策-7
3.1女性と高齢者の活用-7
3.2年功序列型賃金体系の見直し-8
3.3多様な働き方の選択-9
おわりに-9
参考文献-11
謝辞-12