要旨
服装というものは社会生活の一部であり、その国の社会文化、政治、経済など各方面からの影響を受け、絶えずに変化してきた。中国の歴史が代表できる服は全国人口の97%を占めた漢民族の伝統服装である漢服のはずだったが、今やよく世間に現れるのはチャイナドレスである。それに対して、日本の着物は千年以上の歴史があり、時代の発展とともに変化し続けてきた。
漢服も着物も同じく伝統的な服装であるが、それぞれの運命がちがう。本論では、両者の比較を通じて、自国の民族服装である漢服への理解を深め、さらに、日本人が伝統衣装に対する思いや認識がわれわれ中国人にどのような示唆が与えられるかを分析したい。
キーワード: 着物、漢服、比較、伝統服装
目次
要旨
中文摘要
1.初めに-1
1.1 先行研究-1
2.着物と漢服の歴史-3
2.1 着物-3
2.2 漢服-3
3.両者の比較――女性用を例として-6
3.1 様式-6
3.2 小物-7
3.3 着用の現状-7
4. 日本からの示唆-9
5. 終わりに-10
6. 参考文献-11