要旨
時間と空間は元々テキストに共存している小説の要素として、お互いに依存し、転化し、重なっている。しかしながら、批評家の多くは時間という要素だけに関心を持って、それゆえ空間を軽視してきた。本論のオリジナルなところは具象的な空間、象徴的な空間、時間標識物としての空間という三つの視点から、「羅生門」の「門」という空間の意味を考察するところにある。
キーワード:『羅生門』;門;空間;象徴
目次
要旨
中文摘要
1.はじめに-1
2.具象的な空間-3
2.1 自然空間-3
2.2社会空間-3
3. 象徴的な空間-4
3.1バフチンが論じた空間-4
3.2門の象徴性-4
4.時間標識物としての空間-6
4.1時間と空間との関連性-6
4.2時間の空間化-6
5.おわりに-8
参考文献