要 旨
本論文は、平安末期の有名な歌人藤原定家を中心に、古典和歌における白詩の受容について考察する。藤原定家晩年のとき、句題和歌集『文集百首』を創作した。これは古典和歌の歴史で画期的な作品で、和歌の研究に豊富な資料を提供している。本論文は白楽天と藤原定家の時代背景を紹介して、白詩の大歓迎を受ける原因を探して、「花」と「月」というイメージの面から白詩の影響を分析する。
キーワード：白樂天 藤原定家 古典和歌 受容
目 次
要 旨
中文摘要
はじめに(1)
第一章 平安朝における白樂天の受容 (3)
1.1 白樂天の閑適詩と諷諭詩 (3)
1.2 白楽天に傾倒した藤原定家 (4)
1.3 古今和歌集時代の歌人と白詩受容 (4)
第二章 平安時代における白詩の大人気 (7)
2.1 白詩の大流行の時代的な要因 (7)
2.2 平安文学にみられる白詩の大人気 (8)
第三章 藤原定家の白詩受容 (10)
3.1 藤原定家と『文集百首』 (10)
3.2『文集百首』における「花」のイメージ (11)
3.3『文集百首』における「月」のイメージ (14)
おわりに (17）
参考文献 (18)
文献概要 (19)
謝辞 (21)
