要旨:禁忌は社会文化の現象として、全世界の文明の中で、あまねく存在している。禁忌は初期文明の象徴とされているから、言語はこの文明を継承した。言葉がある限りは、必ず文化の背景に関する禁忌がある。昔から、日本には万物は霊があるということを尊ぶ民族である。日本人は言語にも生命があり、その上、人々に幸福と不幸をもたらすことを深く信じている。日本の一番古い和歌集は「万葉集」であり、その中で、「しきしまの日本の国は言葉の幸はふ国ぞま幸くありこそ。」ということを書いた。この和歌では言語の「霊」を述べた。日本は礼儀が重視されている国なので、礼儀文化が日本文化の中における一部分であり、礼儀文化の中で、言語禁忌に関する文化は重要な部分だと言える。
言葉の裏にいろいろな心理が隠されている。そして、忌み言葉も同じように人間のある程度の心理を表す。経済の発展につれて、中日交流が日増しに頻繁になってきた。文化交流が円滑に進められるように、相手の文化と心理をよりよく理解すべきである。本稿では、まず、中国の忌み言葉と日本の忌み言葉を比較してみた。そして、その発生原因と存在の特徴を説明した。最後に、中日忌み言葉の比較から見た日本人の心理を分析してみた。以上の努力により、中日の交流に役立つことを望む。
キーワード:忌み言葉;心理;比較
目次
要旨
中文摘要
1. はじめに..1
2.中日の忌み言葉について.1
2.1日常の生活における忌み言葉
2.1.1中国における忌み言葉
2.1.2日本における忌み言葉
2.1.3まとめ
2.2数字に関する忌み言葉
2.2.1中国における忌み言葉
2.2.2日本における忌み言葉
2.2.3まとめ
3. 中日の忌み言葉の比較3
3.1 発生原因
3.1.1中国の忌み言葉の発生原因
3.1.2日本の忌み言葉の発生原因
3.1.3まとめ
3.2 存在の特徴
3.2.1中国の忌み言葉の特徴
3.2.2日本の忌み言葉の特徴
3.2.3まとめ
4.中・日の忌み言葉の比較から見た日本人の心理.5
4.1 畏敬する心理
4.2内気な心理と体面を保つ心理
4.3「和」の心理
4.4婉曲的な心理
4.5まとめ
5.まとめ7
参考文献8
謝辞.9