要旨:本稿では日本と中国の女子大学生の結婚に対する意識を比較し、その共通点と相違点を明らかにし、女性の結婚に対する意識の日本と中国の社会への影響を明らかにすることを目的としている。本研究は、日本の直面している少子化高齢化問題と中国がこれから向かおうと
している少子化高齢化問題に解決政策の策定に参考的な意味を持つであろうと考えられる。
研究方法はまず、文献調査を通じて、日本と中国の女性の結婚に対する意識の変化とその社会背景を明らかにする。また、日本におけるアンケート調査を参考し、中国でアンケート調査を実施し、分析を行う。最後に、調査分析に基づいて考察を行う。
アンケート調査によって、日本における女性の結婚に対する意欲が強く、結婚後「良妻賢母」になるという伝統的な考え方が根強く残っていると同時に、結婚後一度仕事を打ち切り、子供が大きくなったら再び職場に復帰するという考え方が強い傾向が見られた。
これに対して、中国における女性の結婚に対する意欲が弱く、また結婚後の出産において経済的負担が不安の要素になっている。また、将来に対する経済的不安は、結婚への意欲を弱め、さらに出産を妨げる要因となっている。こうした状況が長く続くと、中国も近い将来少子高齢化社会迎えることになるだろう。
キーワード: 結婚意識 少子化 老齢化 価値観 アンケート調査
摘要:本文通过对中日女大学生的结婚意识的对比分析,明确了解其相同点和不同点,并且显示女性结婚意识对中国、日本社会的影响。本研究中,日本现在正面对的少子化高龄化问题对中国即将面临的少子化高龄化问题解决政策的制定具有参考性意义。
研究方法是:首先通过调查文献,明确中国和日本女性的结婚意识的变化以及当时的背景。然后,参考日本文献中的问卷调查,以及在中国进行的问卷调查来进行分析。最后以调查分析为基础来进行考察。
根据问卷调查可知,日本女性的结婚意识比较强,结婚之后成为“贤妻良母”的传统思想比较根深蒂固的同时,结婚后一次停止工作,等到孩子长大之后再次回到职场的的倾向很大。
相对而言,中国的女性结婚意识比较弱,而且对于结婚后的生产,经济负担成为不安的要素。但是对于将来经济的不安,结婚欲望弱,而且成为阻碍生产的重要因素,中国不久的将来将面临着少子化的到来。
关键词:结婚意识 少子化 老龄化 价值观 问卷调查